韓国式6点留め埋没法

一重と二重の違い

瞼を上げる筋肉のことを眼瞼挙筋といい、下記のイラストのように眼瞼挙筋はまぶたの先の方で挙筋腱膜という薄い膜に引っ付いています。その挙筋腱膜からは枝が出ており、瞼の皮膚の裏側にその枝が引っ付いていると瞼を上げる時に引っ張られ、皮膚が折り込まれるので「二重」になります。逆に、挙筋腱膜からの枝がない人が瞼を上げると「一重」になります。

一重と二重の違い

二重にするときに糸で留める方法を「埋没法」といいますが、埋没法をするときに、挙筋腱膜のところにかける方法を「挙筋法」、瞼板からかける方法を「瞼板法」と言います。瞼の裏から糸を入れて瞼の皮膚の方にいったん貫通させて、糸の結び目を瞼の表から埋める方法が一般的な埋没法になります。

今まで当院では、瞼2か所のところに糸を埋め込んで二重のラインを作る2点留めをメインにしていましたが、今、クリニックのメニューには、
・2点留め
・4点留め
・6点留め
の3パターンがあります。
そして、6点留めには「韓国式6点留め埋没法」という名前がついています。
昔は、留める点数が多ければ多いほど、術後、瞼が腫れるのではないか?と思っていました。

実際、若い方だと眼瞼下垂もなく、瞼の脂肪もそれほど多くなければ、2点留めでも十分だと思いますが、瞼の脂肪が少し多い方になると、やはり埋没法をしても取れやすくなります。
取れにくい二重となると、切開法で二重にするのが確実な方法になりますが、まだ瞼を切りたくはない!けれど、埋没法をできるだけ長持ちさせたい!と希望される方がとても多いです。

そこで、そういう目元の方にはどのような手術の方法が適しているのか、いろいろ模索し、城本クリニックの福岡院の院長が発信されていた「韓国式6点留め」がとても良さそうでしたので、直々に習わせてもらいに行きました。そして無事、習得できましたので、当院でも現在、行っております。

韓国式6点留め

6点留めは、かなり複雑な構造になっています。手術をする側としては、糸を留めるのではなく、どちらかというとラインを作っていく、糸を裏から表から出し、横からもくぐらせるといった複雑な施術内容になっています。
もちろん、患者様は麻酔が効いていますので、大変なことはありません。

埋没法 韓国式 6点留め

このような複雑な構造で「いかに取れにくい埋没法を実現するか?」ということが実際に出来るようになりました。

こちらが実際に6点留めを行った症例写真となります。

施術前
施術後

麻酔による腫れは少しありますが、正直、2点留め・4点留めを行った術後と、それほど変わりません。これは、埋没法をできるだけ取れなくするために、点にかかる負担を少し緩和させているからです。自然なラインのところの、2点だけに負荷をかけるのではなく、できるだけ分散させて、目の開閉時の張力(ちょうりょく)、引き合う力を分散させることが大事なのです。

術後の腫れがそれほど変わりませんので、より取れない埋没法をご希望される方には、この韓国式6点留めがとてもおすすめの治療法になります。